大谷 二刀流をやめる考え「今の時点では全く考えていない」
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(24)が22日、千代田区の日本記者クラブで会見を行った。
大谷は黒のジャケット、ネクタイを着用。無数のフラッシュを浴びて笑顔を浮かべた。今季については「いろいろありましたが、1年間、充実して楽しい1日を送れたかなと思っています。終わってみていいシーズンだったかなと思います」と振り返った。
右肘の手術については「抵抗はありましたし、(メスを)入れないほうがいいかなとも思いましたが、長期的に見たとき、健康の状態で、不安なくパフォーマンスを出せる方がいい。そのために手術することになりました」と説明。術後の経過は順調とし「日常生活の最初の1カ月は苦労しましたが、今は不自由することない。やって良かったし、これから先も復帰に向かう過程でそう思えるリハビリの過程を踏めればと思います」と、前向きに語った。
将来的な考えも含め、投打どちらかに絞る可能性を問われ「今の時点では考えていない」ときっぱり。理由について「最終的にシーズンの終盤に代打、守備をメインにする人もいる。プロの生活をするうえで、そういう道に入っていく人もいる。ただ最初からそういうことに入っていく人は珍しい。今の段階で考えるのはない。自然の流れでどちらかになる可能性はあるが、今の段階では全くないです」と、うなずいた。
大谷は投打の二刀流で活躍。投手として10試合に登板し、4勝2敗、防御率3・31。打者としては打率・285、61打点、22本塁打、10盗塁で、ベーブ・ルース以来の史上2人目の「10本塁打以上と4勝以上」を達成した。
「10試合登板、20本塁打、10盗塁」を記録したのはメジャー史上初。今季のア・リーグ最優秀新人(新人王)に選出された。日本選手では1995年の野茂英雄投手(ドジャース)2000年の佐々木主浩投手、01年のイチロー外野手(以上マリナーズ)以来、17年ぶり4人目の快挙となった。
大谷はシーズン終了翌日の10月1日、右肘のじん帯再建手術。前日21日に帰国し、この日の会見には200人を超える報道陣が駆けつけた。