マリナーズ、カノとセーブ王ディアスをメッツへ放出か 超大型トレード画策と米報道

 マリナーズがロビンソン・カノ内野手(36)と今季セーブ王のエドウィン・ディアス投手(24)を引き換えにメッツから複数の若手有望株を獲得する交換トレードを画策している、と29日(日本時間30日)、大リーグ公式サイトなど複数の米メディアが伝えた。

 カノはヤンキース時代の09年にワールドチャンピオンに貢献し、ゴールドグラブ2回、球宴8回など、メジャーを代表する二塁手。打撃タイトルこそないが、メジャー14年の通算成績は2078試合、打率・304、311本塁打、1233打点。13年オフにヤンキースからFAとなり、マリナーズと10年2億4000万ドル(約272億円)という破格の条件で合意し、大きな話題となった。

 今季は打率3割をキープするも、薬物規定違反により80試合の出場停止処分を受けるなど、80試合の出場にとどまった。来季以降、5年1億2000万ドル(約136億円)の契約を残しており、将来のチーム財政への圧迫が危惧されている。

 24歳のディアスは今季メジャー最多、球団新記録となる57セーブをマークし、メジャー屈指のクローザーに成長。球団に3年の保有権がある。

 米メディアの報道を総合すると、マリナーズはカノの残りの契約のうち、年1000万ドル(約11億3千万円)×5年=5000万ドル(約56億6千万円)を負担するという。また、メッツ側にはマイナー二塁手のジェフ・マクニールや今年のドラフト1巡目、ジャレッド・ケレニック外野手ら若手有望選手を要求している可能性を伝えた。

 今オフのマリナーズはすでにエース左腕のパクストンをヤンキースへ、正捕手のズニーノらをレイズへ放出。積極的にチームの再建を進めている。

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