3日に米移籍手続きの菊池雄星、MLB公式サイトが辛口評価 マ軍など争奪戦を予想

 大リーグ公式サイトは2日、ポスティングシステムを利用して大リーグ移籍を目指す西武の菊池雄星投手(27)の特集記事を掲載した。

 あす3日に西武が日本野球機構にポスティングの申請手続きを行うことが決まっている菊池。同サイトは「ユウセイ・キクチについて知っておくべきこと」と題した長文記事で4つのテーマに分けて日本屈指の左腕を紹介した。

 「彼はだれ?」。20歳で1軍デビューした11年から8シーズンの通算成績や今季の成績とともに、「キャリアを通じて左肩の問題に取り組んできた」と問題点を指摘。出身校はエンゼルス・大谷と同じ花巻東高でプロ入り前に「メジャー移籍を熟考した」と伝えた。

 「どんなスカウティングレポート?」。直球の平均が92~94マイル(約148~151キロ)で「時には96~98マイル(約154~158キロ)出すことができる」とし、メジャー左腕の今季の平均速度91・4マイル(約147キロ)と比較しながら「日本だけでなく、メジャーでもまれな存在」と評した。その一方で「大谷やダルビッシュ有(カブス)、田中将大(ヤンキース)のようなスーパースター級の期待はないが、ローテーションの中盤を担うことはできるだろう」と、辛口評価も忘れなかった。

 「ポスティングのプロセスは?」では、菊池の代理人が同じ西武から同システムを利用してレッドソックスへ移籍した松坂(現中日)をサポートしたスコット・ボラス氏であり、「25歳未満、プロ6年目未満」のためマイナー契約を結ばなければならなかった大谷とは異なる、とした。また、メジャー球団から西武への譲渡金が昨季までの最大2000万ドル(約22億7千万円)とは異なり、選手に保障される契約金や年俸などの総額の比率で支払わると説明。比率は3段階に分かれており、2500万ドル(約28億3千万円)までが20%、2500万ドルを超えて5000万ドル(約56億6千万円)までが17・5%が、5000万ドルを超えた分は15%となると解説した。

 「どのチームがキクチに興味をもっている?」では、MLBネットワークなどで活躍する敏腕のジョン・ヘイマン記者のツイッターなどを引用。「ドジャース、バドレス、ジャイアンツ、マリナーズ」の西海岸に本拠地がある4球団が菊池の獲得に動くと予想した。

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