イチロー19年目開幕メジャーへ代理人全力サポート、合意時期こだわらない
米大リーグの球団幹部らが一堂に会するウインターミーティングは11日(日本時間12日)、ネバダ州ラスベガスで2日目が行われ、マリナーズのイチロー会長付特別補佐(45)の代理人を務めるジョン・ボッグス氏が来季開幕メジャーに向けて全面サポートを約束した。選手として復帰するための契約内容は未定。合意時期も年内にこだわらないとした。
30年以上のキャリアを誇るベテラン代理人が熱弁を振るった。
「イチローはただ野球をする機会を欲し、フィールドで自分のプレーを見せたいと思っています。それが彼の目標。私はその力になりたい」。
今季のイチローはキャンプイン後の3月上旬に1年契約で合意。オープン戦出場3戦目で右ふくらはぎを負傷するなど、調整が遅れた。不完全な状態で開幕を迎え、5月上旬にフロント入りを決断。わずか15試合でシーズンは終わった。
すでに球団からは「イチローにはここでプレーしてもらいたい」と伝えられているという同氏。現にディポトGMは来年3月末に東京ドームで行われる開幕戦で選手登録する見解を示している。
同氏によると、球団との交渉はまだ始まっておらず、契約形態もベンチ登録可能な40人枠に入るメジャー契約なのか、招待選手としてスプリングトレーニングに参加するマイナー契約なのかは未定。代理人の仕事としてメジャー契約を目指すが、「球団の考えもあるので合意時期にはこだわらない」と越年交渉の可能性も示唆した。
来季はキャンプ初日からチームに合流するイチロー。ボッグス氏は「私は彼を信じています。2019年、イチローはマリナーズの一員として開幕を迎えます」と言い切った。それらの言葉はみんなの願い。19年目の開幕を一番心待ちにしているのがイチローであることは言うまでもない。