ヤンキース、サバシアの男気に“特別ボーナス”5600万円
米大リーグ、ヤンキースが、退場覚悟の報復死球で投球回数の出来高を捨てたCC・サバシア投手(38)に50万ドル(約5600万円)の“ボーナス”を支給していた、と17日(日本時間18日)、大リーグ公式サイトが伝えた。
サバシアは今季最後の登板となった9月27日のレイズ戦の六回に先頭打者に死球を与えて退場処分。その直前に味方のロマインが頭部付近に投球を受けており、危険投球と判断され、退場を命じられた。この時点で年間投球イニング数は153。155イニングで出来高50万ドルを手にする契約を結んでいることを知っていたベテラン左腕の男気が大きな話題となった。
同サイトによると、ヤンキースは“特別ボーナス”の支給を公表していないが、同投手の代理人は「ヤンキースはとても素晴らしい意思表示をしたと思う」と話したという。
サバシアはメジャー18年のキャリアを誇り、現役左腕最多の246勝、現役最多の2986奪三振をマーク。インディアンス時代の07年に両リーグ最多の241イニングを投げ、19勝7敗、防御率3・21でサイ・ヤング賞を受賞した。今季は29登板で9勝7敗、防御率3・65。シーズン終了後にFAとなった後、1年800万ドル(約9億円)でヤンキースと再契約している。