「イチロー選手と呼ばれるのは気持ちいい」メジャー19年目キャンプインで9カ月ぶり選手復帰
「マリナーズ春季キャンプ」(16日、ピオリア)
マリナーズのイチロー外野手(45)がメジャー19年目、日米通算28年目のキャンプ初日を迎えた。フリー打撃では新しい打撃フォームで5本の柵越えを放つなど、約2時間半の練習で軽快な動き。昨年5月2日のアスレチックス戦以来、約9カ月ぶりの選手復帰を喜んだ。
約2時間半の練習の後、取材に応じたイチローは開口一番、こう言った。
「『イチロー選手』と呼ばれるのは気持ちいいよねえ」
昨年5月2日のアスレチックス戦を最後に会長付特別補佐に就任し、球団のフロントに入った。翌日に開いた会見では「これが最後ではないということをお伝えする日」と、選手復帰に意欲を見せていたとあって「ここにいるだれもそんなことは想像してないと思うけど、僕にとっては大きな記念日ですよね」と、一つの大きな山を乗り越えた喜びを口にした。
マーリンズからFAになった17年オフは契約交渉が難航。12年途中まで所属したマリナーズと合意したのは18年3月初旬のこと。チームはすでにキャンプインしていた。2年ぶりに迎えたキャンプ初日。イチローはウォームアップではグループのど真ん中で先頭に立って走り、主力組に入った打撃練習では最初に打席に入るなど、随所でチームを引っ張る姿勢を見せた。