イチローが柵越え連発 同僚が驚嘆「なんてパワーだ!」
「マリナーズ春季キャンプ」(18日、ピオリア)
マリナーズのイチロー外野手(45)が前日に続いて自軍投手と対戦する「ライブBP」で1打席に立ち、安打性の当たりを2本放った。フリー打撃では25スイングで3連発を含む8本の柵越え。左中間方向へも豪快な一発を放ち、同僚からは「なんてパワーだ!」と驚きの声が上がった。
イチローが2日連続で「ライブBP」に臨んだ。昨季13勝で開幕投手候補の左腕ゴンザレスとの7球勝負。前日にはなかった、投手に向かってバットを立てるルーティンを披露したイチローは3球目をセンター左へはじき返すと、5球目を右前へ。残り5球の内訳はファウル2つと空振り2つ。6球目、外角低めのボールになるチェンジアップにバットを止めて見送ると、「GOOD TAKE!(よく見た!)」と自画自賛し、「WOOO!」と雄叫びを上げた。
「イチ!なんてパワーだ!」
ライアン・ヒーリー内野手が驚きの声を上げたのは、イチローのフリー打撃の時だ。18スイング目で左中間フェンスを越える打球を放った後、右越え、右越えの圧巻の3連発。25スイングで8本の柵越えを放った45歳の打撃を目の当たりにした27歳は「本当にいいスイングだった。その気になればどこへでもホームランを打てる。イチローのバッティングを見ているとハッピーな気分になる」と笑顔で話した。
今キャンプではテークバックの際に両膝を深めに曲げて重心を低くしてタメを作る新しい打撃フォームを試しているイチロー。21日から始まるオープン戦でさらに打撃を練り上げていく。