雄星「思ったよりも良かった」 初の実戦形式は最速148キロ
「マリナーズ春季キャンプ」(19日、ピオリア)
マリナーズの菊池雄星投手(27)が実戦形式で投げる「ライブBP」に初めて登板し、17年に30本塁打を放ったサンタナ外野手ら4人を相手に30球を投げた。最速は148キロで安打性の当たりは2本。序盤は力みから制球に苦しんだが、尻上がりに調子を上げ、「思ったよりも良かった」と安どの表情を浮かべた。
初めて臨んだ実戦形式のマウンド。直球にスライダー、チェンジアップ、カーブの変化球を織り交ぜて30球を投げた菊池は「一つ一つのボールに関しては思ったよりは良かった。まだまだコントロールの部分っていうのはありますけど、最初にしては悪くないかなと思います」と振り返った。
この日の最大の収穫はストレートだ。17年に22本塁打を放っている正遊撃手候補のベッカムのバットに空を切らせ、「空振りも何回か取れてましたし、差し込めてるボールも何球かありましたので、そういう精度を高めていければいいものになっていくのかなと思います」。捕手が出した変化球のサインに首を振った場面については「真っすぐを一番確認したかったので」と説明。最速が148キロだったことを伝え聞くと、「まずまずというか、ここから指にかかるボールも増やしていかないとな、と思っています」と話した。
序盤は力みでシュート回転する球があったことを明かしながら「最後の5、6球はしっかり体重移動しなきゃっていうのを意識していい軌道でいけた」と満足感を漂わせた菊池。過去のブルペンで課題に挙げたスライダーには「抜けるボール、膨らんでしまうボールもあるので修正が必要ですけど、真っすぐが思いのほか、いいボールがいってたというところで自然とスライダーっていうのも真っすぐと一緒に(状態が)上がってくるかなと思います」と前を向いた。