雄星の落差24キロのカーブ 「偉大な打者が間抜けに見える」 MLB公式ツイッターが過激に絶賛
「オープン戦、マリナーズ11-3レッズ」(25日、ピオリア)
マリナーズ・菊池雄星投手(27)がオープン戦で初登板し、2回1安打2失点、1四球1奪三振で初勝利を挙げた。2失点は自軍守備陣の失策によるもので自責点はゼロ。球数は29球を投げてストライク19球、最速は153キロを計時した。
見せ場の一つは一回1死走者なしの場面で実現した10年MVP、メジャー通算269本塁打のボットとの対決だ。メジャー屈指の左の強打者に対し、5球連続速球でカウント2-2と追い込むと最後は内角高めのボールからストライクゾーンに入る126キロのカーブで空振り三振。5球目との落差24キロの変化球でメジャー移籍後、“初三振”をマークした。
降板後の菊池は「もう少し低めに、と思ってました。あまり意図はしてなかったですけど、結果的にいいところに行った」と振り返ったが、ボットは開口一番、「OH MY GOSH!(やばいね!)」と大声を上げてから「とてもいいカーブだった。すごく驚いた。ああいうカーブを投げられる投手はあまりいない」。ドジャースのエース左腕カーショーと同じく左腕の柳賢振の名前を挙げて「潜在能力は高い」と称えた。
MLB公式ツイッターは菊池のカーブにボットのバットが空を切る瞬間の動画を投稿。「ここにいるユウセイ・キクチが偉大な打者を間抜けに見せている」という過激な一文と、ほおを赤く染めた顔の絵文字を添えて日本人NO・1左腕の投球を絶賛した。