イチローに「生涯現役」要望 再会の元オリ監督・福良氏、45歳の軽快な動きに太鼓判
「オープン戦、マリナーズ4-4レンジャーズ」(26日、ピオリア)
米大リーグは26日(日本時間27日)、各地でオープン戦が行われ、マリナーズのイチロー外野手(45)は途中出場で2打数無安打だった。キャンプ地には現役時代に1、2番のコンビを組んだオリックスの福良淳一育成統括GM(58)が訪れ、生涯現役を要望した。また、右腕故障からの復活を目指すカブスのダルビッシュ有投手(32)は昨年8月以来の実戦登板を果たし、1回1/3を無安打4四球の2失点(自責点1)だった。
「おっ!」
朝の練習グラウンド。金網の向こうにいる福良氏を見た瞬間、イチローが大声を上げ、ガハハと笑った。オリックス時代に1、2番コンビを組み、今年1月には日本でも会っている間柄。再会を喜ぶ二人の間に流れる空気が絆の強さを物語っていた。
ウオームアップではキャンプ初日からチームの中央、先頭のポジションをキープしているイチロー。キャッチボール、守備練習でも軽快に動く45歳に福良氏は「変わんないよね、イチローは、全然」と目尻を下げた。周りには20歳以上若い選手もいるが「この中にいても見劣りしない。年齢を感じさせない」と感心した。
午後に行われたレンジャーズとのオープン戦にイチローは五回から代打で途中出場して2打席に立った。結果は出せなかったが、第1打席では右翼フェンス手前への大飛球で客席をどよめかせた。
マイナー契約から開幕メジャーを目指す。メジャー19年目に向けて打撃フォームの改良に取り組む姿に「まだ進化しようとしている。イチローらしい。そこがここまでやれてる要因かなと思う」と福良氏。「ずっと現役でやってほしいよね。できると思う」と『生涯現役』を要望した。