イチロー 初共演の雄星は「やっぱり普通じゃないわね」

菊池の投球に熱視線を送るイチロー(後方左)=2月19日、撮影・小林信行
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 「オープン戦、ロイヤルズ8-0マリナーズ」(2日、サプライズ)

 マリナーズのイチロー外野手(45)と菊池雄星投手(27)がロイヤルズとのオープン戦にそろって出場し、初共演を実現させた。右翼の守備位置から左腕の投球を見守ったイチローは、マウンドでの菊池の立ち居振る舞いに「やっぱり普通じゃないわね」としきりに感心。自身は2打数無安打でオープン戦出場5試合の打率を・154(13打数2安打)とした。

 心地よいリズムでストライクを先行させるピッチング。三回こそ2点を失ったが、二回まで完全投球を披露した菊池にイチローは好印象を抱いた。

 「安心感はあるんじゃないの。どれでもストライク取れそうな感じするし、投手有利のカウントにもっていくテクニックは相当高いんじゃないかなあ」。

 オープン戦出場5試合目で初めて実現した菊池との共演。「先発投手が投げる日は朝から表情が違うのは当然のことだけど、それを初めて見た」。しかし、マウンド上の背番号18は威風堂々。右翼の守備位置から見守った39球を「『日本で一番の左投手』と聞いてますから当然と言えば当然だけど、なかなかできることではないと思う」と評した。

 45歳のベテランが感心したのは投球だけではない。三回無死一、二塁のピンチでイチローが右飛を処理すると、菊池は帽子のひさしを指先で触れて“感謝”の意を示した。

 試合中は気付かなかったというイチローは交代後に菊池の振る舞いを伝え聞くと「そんなセンスがあるんだ」と驚きの声。「かわいいね。(気持ちに)余裕があるよね。そら、やっぱり普通じゃないわね」とにこやかに話した。

 この日のイチローは2打席に立って無安打。予定どおり、五回の守備で退いた。公式戦では、バットで左腕を援護するつもりだ。

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