大谷翔平「ふんわりしたボールで」185日ぶりに投げた 投球プログラム開始

投球プログラムを開始した大谷(撮影・小林信行)
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 「エンゼルス春季キャンプ」(8日、テンピ)

 昨年10月1日に受けた右肘手術からの復帰を目指すエンゼルスの大谷翔平選手(24)が投球プログラムを開始。20~40フィート(約6~12メートル)の距離で計60球を投げた。大谷がボールを投げるのは、術後初、昨季最後の登板となった9月2日のアストロズ戦の2日後に行った67球のキャッチボール以来、185日ぶりとなる。

 午前9時50分すぎ。この日まで別メニューで調整していた大谷が野球道具の入ったバッグを担いでフィールドに姿を見せた。投手陣と一緒にウォームアップとストレッチ。チームメートと言葉を交わし、自然と笑みがこぼれた。

 ボールを手にしたのは午前10時20分すぎ。球団から指定された6メートルの距離で投球を開始した。「(球速が)出そうなのを抑えて投げるというのが今日のアレなんで、ふんわりしたボールでしたけど、そういう感じで投げました」。7~10秒に1球のペースで投げ、20球を超えたところで距離を伸ばし、40球過ぎに最長の12メートルに。最後の10球は距離を縮めながらクールダウンした。

 投げる様子を見守ったトレーナーからは「もうちょっと軽くでいいよ」と声を掛けられたという大谷。自身の中での強度は「投げてるかどうか分からないぐらい」だったようで、「投球動作の中で軽く投げるようなことはしないので、慣れないことっていうのはやりづらい」と話した。

 今季は打者に専念し、二刀流として復帰するのは来季から。「正直、打者のことしか考えていない。ブルペンに入って投げたわけでもないですし、そういう意味ではそんなに新たなステップに進んだという感じはしないかなと思います」。気持ちの高ぶりを見せることなく、淡々と話した大谷は、無事に予定の60球を投げ終えたことに「普通に投げれた。普通にできた安心はありました」と率直な感想を口にした。

 12分間のキャッチボールを終えると、歩きながらシャドーピッチングを繰り返した。軽めのダッシュではあったが、約40メートルを1本走った。室内ではティースタンドに置いた球を15スイング、さらに正面からトスしたボールを25球打ち込み、術後初となる二刀流メニューをこなした。

 「とにかくいい状態で計画通りにまず打者として復帰するというのが一番目先の目標。そのままで行ければ最短で復帰できるんじゃないかと思います」。大谷が5月中の復帰に向かって確実に前進している。

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