MLB2728勝名将がイチロー氏を語る「勝つ野球をする選手だった」

 ワールドチャンピオン3回、メジャー歴代3位の2728勝を誇る名将、トニー・ラルーサ氏(74)が30日(日本時間31日)、21日に日本で現役引退を表明したイチロー氏(45)へねぎらいの言葉を贈るとともにそのプレースタイルを「塁に出ると流れが変わる。勝つ野球をする選手だった」と称えた。

 現在はレッドソックスの編成本部長付特別補佐を務めるラルーサ氏はホワイトソックス、アスレチックス、カージナルスの監督を33年にわたって歴任し、史上3位の通算2728勝を記録。アスレチックス時代の89年、カージナルス時代の06、11年にはワールドシリーズを制した。自身3個目のチャンピオンリングを手にした11年を最後に監督生活に終始符を打っている。

 イチロー氏がデビューした01年以降、敵軍ベンチからそのプレーを見てきたラルーサ氏は「彼はすべてを兼ね備えた選手だった。肩の強い偉大な外野手であり、優れたベースランナーであり、ヒットを打つことにも長けていた。長年にわたってそれを続けてきた」と述懐。同氏が現役を退いたことには「数多くの功績を残してきたことをうれしく思います。5年後に殿堂入りすると断言できます」とねぎらいの言葉を贈った。

 カージナルスではスモールベースボールを実践してきた同氏にとって、パワー重視のメジャー界に突然、現れたイチロー氏はどんな存在だったのか。「彼が塁に出ると、試合の流れが変わった。ワンヒットで一塁から三塁まで進む。パワーが幅を利かせた時代にイチローは勝つ野球をする選手だった」。14年に監督として殿堂入りしている名将は「パワー野球は観客を楽しませるが、勝つ野球ではない。いずれ、すたれていくでしょう」と持論を展開しながらイチロー氏のプレースタイルを称えた。

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