イチロー氏、日本球界復帰の可能性あった「神戸にチームがあれば考えた」
現役引退を表明した米大リーグ・マリナーズのイチロー氏が31日に放送されたNHKスペシャル「イチロー 最後の闘い」で、神戸が本拠地ならば、日本球界へ復帰する可能性があったことを語った。
番組では、イチロー氏が現役引退を決断するまで半年間にわたって密着取材。18年のシーズンオフに米シアトルの自宅でのインタビューで、日本球界復帰について「僕の中では日本に戻る場所はない」と話し、「もし、神戸にオリックスが存在するなら。もうブルーウェーブというチームはないんですけど…、日本でプレーする可能性は、神戸でしかないんですよ。(日本復帰の)気持ちがないわけではない。神戸にそのままチームがあれば考えたと思います」と、神戸に対する強い愛着を見せた。
さらにはマリナーズ以外に米国でプレーする可能性についても、「マリナーズで(プレー)は『ないよ』と言われたら、そこで終わりです。何とかしがみついてどこかのユニホームを着る、そんなことはすべきではない」と、マリナーズが最後のチームになると語っていた。
神戸に本拠地を置くオリックスでプロとしてのキャリアをスタートさせたイチロー氏。マリナーズへ移籍した後も、毎年オフには神戸・ほっともっとフィールドで自主トレを行っていた。現役引退を表明した21日の記者会見でも「神戸は僕にとって特別なまちです」と語っていた。