雄星「仲間に当てるとは…」ブルペン投球練習で同僚に死球で平謝り
マリナーズの菊池雄星投手(27)が1日(日本時間2日)、自身3度目の登板となる4日(同5日)のホワイトソックス戦に向けてブルペンで42球を投げるなどして調整した。
ハプニングは7球目だ。目慣らしのために左打席に立ったボーゲルバックに投じた直球が腰右側を直撃した。「仲間に当てるとは…。ガッツリ、インコースの真っすぐです。抜けないとあそこに当たらないんで」。言葉を交わすことなく、その場を離れてクラブハウスに戻った同僚に「無言で帰ったんで怖いんですけど」と苦笑いした。
クラブハウスではサービス監督がボーゲルバックの元へ歩み寄って状態を確認。調整を終えて着替えていた菊池に向かって「ユウセイ!自分のチームの選手に当てたんだって」と問い詰めたが、その顔は笑っていた。菊池は苦笑いを浮かべながら両手を合わせて謝罪のジェスチャーで“平謝り”。控え野手のボーゲルバックは「自分はあまり試合に出る機会がないからできるだけ多く投手の“生きた球”を見たいと思ってね」と打席に立った意図を説明。「彼はいいヤツだからね」と、謝罪を受け入れていた。
この日はボーゲルバックに続いて、同じ左打ちのスミスも打席に立った。菊池は、同選手から「ストレートをいっぱい投げた方いい」との助言を受けたことを明かし、「『きれいなフォーシームってあんまり見ないからそれが逆に武器になる。いろんな変化球もあるけど、ストレートを大事に磨いて自信をもって』という話をしてもらいました」と話した。