雄星「次の試合で必ず勝ちたい」デビュー3試合勝ち星なしも手応えあり
「ホワイトソックス10-8マリナーズ」(5日、シカゴ)
マリナーズの菊池雄星投手(27)は5回7安打6失点(4自責)で勝敗はつかなかった。メジャー3度目の登板は自己最多の93球を投げ、1四球4奪三振、防御率4・02。最速は153キロだった。
初回は味方守備陣の2失策が絡んで3失点(2自責)。二回も先頭から4長短打で3点を失った菊池は「(野手の)間を抜ける打球があったり、ツーストライクに追い込んでからの決め球が逆球になったりだとか、こういう時こそ粘り強く投げなきゃと自分に言い聞かせながら投げてました」。53球を費やした2回を「一番の反省ですかね」と話した。
しかし、三回以降の3イニングは40球で1安打無失点。「(二回までは)ストライクがほしくて(上半身が)突っ込むというか、体ごと前に行くような形になっているなと思ったので、なるべく突っ込まないように重心を残しながら(投げた)」。修正点を明かしながら「ゼロでいけたのは次につながる。唯一よかったところ」と前を向いた。
味方打線が5点ビハインドの展開から逆転に成功。メジャー初勝利の権利を持って降板したが、前回3月29日のレッドソックス戦同様、中継ぎ陣が乱れて再逆転を許した。それでも「自分のボールをしっかりコントロールできていれば、いい結果になるというのは3試合で分かりました」と菊池。3月30日に父・雄治さんを亡くしたが、葬儀に参列するために帰国はせずにマウンドに立ち続けることを決断した左腕は「そう簡単には勝たせてくれないものだと思いますので、次の試合でしっかり自分のピッチングをして必ず勝ちたいと思います」と、“4度目の正直”を誓った。