雄星、わずか9球で降板 疲労軽減措置の変則登板で1回無失点2奪三振の快投
「マリナーズ5-4レンジャーズ」(26日、シアトル)
マリナーズの菊池雄星投手(27)がレンジャーズ戦に先発し、1回無安打無失点で勝敗はつかなかった。疲労軽減のため予定どおり1イニングの変則登板はわずか9球で2奪三振を含む三者凡退の好投だった。
前回、メジャー初勝利を挙げた20日のエンゼルス戦から中5日。ブルペンで44球を投げて肩をつくった菊池は初回、先頭のデシールズをワンボールから148キロ直球で二ゴロに打ち取ると、続くオドールにはカウント1-2と追い込んだ後、138キロスライダーで空振り三振。ここまでチーム最高打率・352のアンドラスは150キロ直球で見逃しストライク、140キロチェンジアップでバットに空を切らせ、最後は内角低めの140キロスライダーで連続空振り三振を奪った。
プレーボール時に2番手のシェフィールドがブルペンで投球練習を始める中、菊池は時間にしてわずか4分、9球でマウンドを降りた。
試合は、マリナーズが同点の延長十一回にハニガーの決勝点でサヨナラ勝ちし、ア・リーグ西地区首位の座をキープ。降板後はベンチから戦況を見守った菊池は仲間たちとともに笑顔でベンチを飛び出し、歓喜の輪に加わった。