ダル“怪投”で2勝目 6回1失点、5四死球8奪三振 今季最多の110球
「ダイヤモンドバックス1-9カブス」(27日・フェニックス)
カブスのダルビッシュ有投手(32)は6回2安打1失点で2勝目(3敗)を挙げた。今季最多の110球、5四死球、8奪三振。最速156キロ、防御率5・02。序盤で4四死球を与えるなど、制球に苦しみながらも粘りの投球で今季6度目のマウンドで初めてクオリティースタート(6回以上、3自責以下)を記録し、勝利に貢献した。
前回、20日の登板に続くダイヤモンドバックスとの再戦。5回3失点で3敗目を喫した相手に序盤のダルビッシュは荒れた。
初回。先頭ダイソンをフルカウントから135キロスライダーで空振り三振を奪って幸先よいスタートを切ったのも束の間、2番エスコバルには初球、高めに浮いた151キロ直球を右翼フェンス直撃の二塁打。さらに2四死球で1死満塁の大ピンチを迎えたが、5番ウォーカーをフルカウントからの140キロカットボールで空振り三振、続くマルテを一ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。
初回だけで28球を費やした右腕の二回は中飛、二飛で2死とし、立ち直ったかに見えたが、投手のゴッドリーとダイソンに連続四球。2死一、二塁からエスコバルを3球三振に仕留めて再び、ゼロを並べたが、2回で56球を投げる苦しい立ち上がりとなった。
しかし、ピンチの後にチャンスあり。カブス打線は三回にリゾの先制適時二塁打などで5点を援護する。勝利投手の権利が発生する5回までの球数が注目される中、三回のダルビッシュは2番からの好打順を3者連続、二回最後の打者と合わせて4者連続の空振り三振を記録した。
四回は先頭を三塁失策で出したが、三塁併殺打などで無失点。ボートの2打席連続弾でリードを7点に広げた五回は10球で3人を料理した。六回は先頭ペラルタに初球の151キロを中堅バックスクリーンへ運ばれて1点を失い、さらにジョーンズにはこの日4つ目の四球を与えたが、後続をピシャリ。七回に代打を送られ、リリーフ陣に勝利のバトンを託した。