元広島ジャクソン、“カープ愛”胸に4年ぶりメジャー昇格!2月にブルワーズと契約
米大リーグ、ブルワーズは29日(日本時間30日)、昨季まで3年間、広島で活躍した3Aサンアントニオのジェイ・ジャクソン投手(31)とメジャー契約したと発表した。同投手は15年にパドレスでメジャーデビューして6試合に登板しており、メジャー復帰は4年ぶり。米メディアによると、年俸は100万ドル(約1億1000万円)だという。
ジャクソンは16年に来日し、広島で3年間プレー。1年目の球団25年ぶりリーグ優勝をはじめ、その後のリーグ3連覇に大きく貢献した。日本では通算175登板、10勝8敗2セーブ、防御率2・10と安定した成績を残した。
2月にブルワーズとマイナー契約で合意し、招待選手としてメジャーキャンプに参加。開幕メジャーはならなかったが、3Aでは抑えとして起用され、ここまで7試合連続無失点で1勝0敗3セーブ。8回2/3を投げて14三振を奪う快投だった。
米球界復帰後も広島時代に愛用していた、自身の笑顔のイラストと「ジャクソン」の文字が入ったグローブを使用。2月にキャンプ地のアリゾナでデイリースポーツの取材に応じた際には、来日1年目のリーグ優勝を「僕の中での一番の思い出ですね。広島の街が歓喜に沸いた。毎試合、毎試合、ものすごい盛り上がりでした。アンビリーバブル。素晴らしいファンが最高の瞬間を作ってくれた」と回想。広島と契約延長できなかったことには「僕は広島を愛しています。選手たちがうまくなり、チームが強くなっていくところを見ていたかったし、一緒に日本一になりたかった。でも、僕にはどうすることもできなかった」と話した。
昨季7年ぶりに地区優勝を果たし、今季も優勝候補筆頭のブルワーズでプレーすることには「いいチームに入ることができて良かったと思っています。目標はワールドチャンピオン。チームの助けになりたいですね」と意気込んでいた。