大谷、8日復帰へ今季初めて遠征帯同 米メディアも期待「莫大な打線強化」
米大リーグ、エンゼルスは6日(日本時間7日)、昨年10月に右肘手術を受け、負傷者リスト(IL)入りしている大谷翔平選手(24)が7日に敵地デトロイトでタイガース戦(同8日午前8時10分開始)を行うチームに合流し、試合前に状態を確認した上で戦列復帰を決めると発表した。出場は昨年9月30日以来となる。
昨年10月1日に右肘の靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた大谷は、球団の方針により、今季は打者に専念することが決まっている。術後およそ4カ月の今年2月に素振りを開始。球団作製のリハビリプログラムに従い、日々の状態を確認しながらティー打撃や室内打撃練習など、段階を踏んで強度を上げて行った。
3月27日には別メニューで術後初の屋外フリー打撃を行い、4月19日には初めてチーム練習に参加。4月24日からは自軍のマイナー投手相手に実戦形式の打撃練習を始め、ここまで患部を悪化させることなく、復帰の道を歩んできた。
メジャー1年目の昨季は打者として104試合に出場し、打率・285、22本塁打、61打点、10盗塁、投げては先発で10試合、4勝2敗、防御率3・31をマーク。9月上旬に右肘靭帯部分断裂の状態で打席に立ち続け、月間打率・310、7本塁打、18打点、同長打率・632を残すなどして、ア・リーグ新人王を獲得した。
今季のエンゼルスはここまで15勝19敗でア・リーグ西地区5チーム中4位(5日現在)に低迷。チーム打率・240はリーグ15球団中12位、158得点と出塁率・321は同9位、長打率・409は同10位と苦しんでいる。
大リーグ公式サイトは「オオタニが火曜日にDHで復帰するかもしれない」との見出しで「極めて大きな打線強化になる」と期待を込めて球団の発表を伝えた。