大谷復帰を敵軍投手も歓迎「野球界にとっていいこと」
「オリオールズ3-8エンゼルス」(10日、ボルティモア)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「3番・指名打者」で出場し、5打数無安打2三振。前日は復帰後初安打を含む2安打1打点をマークしたが、この日は一転、2打席連続三振を喫するなど、結果を出せず、復帰後4試合の打率を・125(16打数2安打3四死球)とした。チームは快勝した。
右肘手術から復帰して4戦目。昨季のア・リーグ新人王の出場を歓迎したのは味方選手やファンだけではなかった。試合後のオリオールズのクラブハウス。この日初めて大谷と対戦した先発のストレイリーは開口一番、「きょうの大きなポイントはオオタニにホームランを打たれて日本のメディアに囲まれなかったことだと思う」と、アメリカン・ジョークで笑いを取った後、真剣な表情で「彼が健康な状態で戻ってくることは野球界にとっていいことだと思う。彼は例外なくいい選手。だから、きょうは自分の一番いいボールを投げることを心掛けた。ゲームプランどおり、緩急、高低を使ってしっかり投げ切ることができた」と続けた。
その言葉どおり、この日の右腕は直球、スライダー、チェンジアップ、カーブと持ち球すべてを駆使して大谷を翻ろう。初回の打席はカウント1-2と追い込み、最後は外のボールのコースから外角低めいっぱいに入ってくるバックドア・スライダーで見逃し三振。続く三回はフルカウントから7球目、内寄り低めに沈むチェンジアップでバットに空を切らせた。
結果は5回途中6失点で負け投手となったが、大谷を含む5人の左打者に8打数1安打。「左バッターへの制球の感じがとてもよかった。両サイドもうまく使えた」と振り返っていた。
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