大谷、豪快131メートル復帰弾 逆転2ランに敵地静まり返る
「ツインズ-エンゼルス」(13日、ミネアポリス)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「3番・指名打者」で出場し、1点を追う三回、無死三塁からセンター左へ逆転の1号2ランを放った。復帰後6戦26打席目で放った待望の一発。初回第1打席は四球だった。
敵地が静まり返った。1-2の三回、無死三塁。カウント3-1から大谷のバットが火を噴いた。やや外寄りの150キロにバット一閃。初速180キロの打球は鮮やかなアーチを描きながらセンター左の電光掲示板を直撃。飛距離131メートルの豪快な逆転弾となった。
この日のツインズの先発は6勝1敗、防御率2・53と好調なベリオス。昨年5月10日との対戦では右前二塁打を含む3打数1安打だった大谷は初回、カウント1-2と追い込まれながら厳しい内角球にバットを止めてフルカウントに。7球目、外角低めに沈むチェンジアップを見送り、一塁へ歩いた。
大谷は前日まで5試合に出場し、打率・190(21打数4安打、3四死球)。24打席で長打はないが、「(復帰して)いきなり(出る)よりかは、こうやって少しずつステップしていった方が、何がよくて、何が悪かったのか、はっきりわかってくるのでいいんじゃないかなと思います」と話すなど、焦りは見えない。試合前のフリー打撃では41スイング中11本の柵越え。9本がセンターから左方向への打球で中堅2階席へ推定135メートルの豪快な当たりもあった。
試合前にはフィールドで復帰後初めてキャッチボールを行い、二刀流調整を行った。試合開始3時間前の40フィート(約12メートル)から徐々に距離を伸ばし、最長110フィート(約34メートル)まで計70球を投げた。