大谷2号 本拠地で234日ぶりアーチ「いいものですね」

 「エンゼルス6-3ロイヤルズ」(18日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)がアナハイムでのロイヤルズ戦に「3番・指名打者」でフル出場し、六回に13日・敵地でのツインズ戦以来となる2号2ランを放った。これで6試合連続安打をマーク。右肘手術から復帰後、本拠地での初本塁打に、地元のファンは大熱狂した。    

 高く舞い上がった白球が赤く染まった右翼席にゆっくりと落ちて行った。地元ファンが総立ちになり、歓喜の声を上げる。復帰後初、234日ぶりに本拠地に懸けた鮮やかなアーチ。「いいものですね。盛り上がりも素晴らしいかなと思いますし、打つことによって球場全体の雰囲気がよくなる」と大谷は柔らかい笑みを浮かべる。

 2-0の六回1死一塁、内角高めの146キロ直球を芯で捉えた。三回の打席で打ち損じて中飛に倒れた時と同じボール。修正能力の高さを改めて証明する一振だった。

 意識したのは「角度とタイミング」だったと大谷。「ライト方向というのは角度さえつけば、ある程度、当てただけでも入るもんだと思っている」。左中間方向への強い打球が持ち味と公言しているだけに「(自分)らしくない」とも言った。

 リードを4点に広げた中押し弾。昨年4月12日の試合で、満塁から大谷に走者一掃三塁打を浴びたロ軍のヨスト監督は「去年との違いは何も感じない。デンジャラスだ」とうなるしかなかった。

 復帰後10試合で2本塁打、8打点。連続試合安打を自己最長タイの「6」に伸ばした。「100%ではないですけど、それに近づきつつあるじゃないかな」と自己分析した大谷。“ショウ・タイム”はまだ始まったばかりだ。

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