大谷と雄星がメジャー初対決 スタメン起用のエ軍指揮官「これで許してほしい」

 「エンゼルス-マリナーズ」(8日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)がマリナーズ戦(9日午前11時7分開始)に「3番・指名打者」で出場することが発表された。マリナーズの先発は同じ岩手県出身で母校・花巻東高の先輩でもある菊池雄星投手(27)。日本時代の17年3月以来2年ぶり、メジャーでは初の対決が実現する。

 「オオタニをスタメンから外したよ」

 試合前の三塁側ベンチ。30人を超える日米メディアを前にエンゼルスのオースマス監督が開口一番、ジョークを飛ばして笑いを取った。

 大谷と菊池のメジャー初対決。指揮官は「オオタニに勝ってほしいね」としながら「日本にいる多くの野球ファンは自国を出て海外で活躍する2人を見て誇らしい気持ちでいるのは間違いないだろう」と話した。

 前回菊池が先発した5月30日の試合で大谷を先発させなかった際には「日本の野球ファンは僕のことを好きでなくなったでしょ。ごめんねって伝えておいて」と冗談とも本気ともつかない言葉を口にしたオースマス監督。この日は「これで許してほしい」との言葉で再び、周囲の爆笑を誘った。

 大谷はここまで26試合に出場し、打率・240、5本塁打、20打点。前日7日の試合は徹底した外角攻めで4打数無安打、4試合ぶりのノーヒットだった。

 マリナーズの菊池は9日ぶりのマウンド。5月30日のエンゼルス戦で2試合連続となる4回途中KOを喫した後、予定されていた4日のアストロズ戦の登板を回避していた。ここまで13試合に先発し、3勝3敗、防御率4・43。

 エンゼルス戦は今季2試合に投げており、4月20日は5回10安打4失点でメジャー初勝利を挙げ、5月30日は3回1/3、10安打6失点で3敗目を喫した。大谷とは日本時代に2度対戦しており、13年3月30日は2打席連続空振り三振、17年3月31日は空振り三振、右二塁打、右前打。通算成績は5打数2安打3三振。

 エンゼルスのラインアップは以下のとおり。先発はオープナーで中継ぎのラミレスが投げる。

1番・三塁 ラステラ   打率・315、13本塁打、37打点

2番・中堅 トラウト   打率・294、16本塁打、41打点

3番・DH 大谷     打率・240、5本塁打、20打点

4番・一塁 プホルス   打率・234、11本塁打、33打点

5番・捕手 スミス    打率・290、1本塁打、5打点

6番・右翼 カルフーン  打率・239、13本塁打、35打点

7番・左翼 プエヨ    打率・391、2本塁打、6打点

8番・遊撃 トバー    7日に今季初出場で2打数無安打2四球

9番・二塁 レンヒフォー 打率・231、1本塁打、9打点

   投手 ラミレス 2勝0敗、防御率3・90

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