大谷、持ち味発揮の左中間高速弾丸マルチ安打 8号3ランと二塁打
「レイズ-エンゼルス」(13日、セントピーターズバーグ)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)が「3番・指名打者」で出場し、初回無死一、二塁の打席で先制8号3ランを放ち、三回は左中間二塁打。持ち味発揮の逆方向への力強い打球で2試合連続今季11度目のマルチ安打を記録した。
レイズの先発は大谷と同じメジャー2年目の左腕ヤーブロー。大谷は昨年7月31日に3打席で対戦し、空振り三振、中飛、空振り三振と無安打に抑えられていたが、この日はカウント1-1からほぼ真ん中の143キロシンカーを完璧にとらえ、メジャー自己最少の打球角度19度、高さ16メートルの弾丸ライナーで中堅左のスタンドへ一気に運んだ。飛距離は126メートルだった。11日のドジャース戦に前田から先制7号を放っており、今季2度目の2戦連発。メジャー通算30本塁打とした。
三回は先頭で同じ左腕の初球、外角へ逃げる134キロカットボールを鮮やかに流し打った。初回の本塁打と同じ打球速度174キロの低い弾道。左中間を真っ二つに割った打球を見ながら大谷が二塁へ滑り込んだ。外野の間を抜ける長打は今季135打席目で初めてだった。
大谷はここまで30試合に出場し、打率・256、7本塁打、23打点。前日12日は試合がなく、悪天候中止となった5月22日以来、21日ぶりの“完全休養日”となった。11日のドジャース戦では前田から先制7号ソロを放つなど、4打数2安打1打点。5月31日以降12試合で6本塁打と量産態勢に入っている。
試合前には元西武で解説者のオレステス・デストラーデ氏と談笑。昨年7月に対面した際には「ユウ・ダルビッシュとヒデキ・マツイを合わせたような選手」と評した“レオ最強助っ人”が見守る中、38スイングで中堅右の看板直撃弾を含む8本の柵越えを放った。