大谷、優れた選球眼で押し出し四球 前打者敬遠四球に敵地ざわつく
「レイズ-エンゼルス」(14日、セントピーターズバーグ)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「3番・指名打者」で出場し、二回2死満塁の場面で四球を選び、打点を記録した。一回の打席は左前打で6打席連続安打とした。
敵地がざわついた。2点リードの二回2死二、三塁。前打者トラウトが敬遠四球で一塁へ歩いた。レイズベンチによる満塁策。前夜に4打数4安打でサイクル安打を記録し、この日の第1打席でも安打を記録している大谷が絶好機で打席に立った。
初球130キロのカーブと2球目138キロのスライダーにバットが空を切った。いずれもワンバウンドになる変化球。レイズ・バッテリーの配球は徹底していた。カウント0-2とあとがなくなった大谷。しかし、そこから3球連続でワンバウンドになる変化球にバットを止める。6球目、ワンバウンドの134キロのカーブを見送って四球。一塁へ歩き、昨季サイ・ヤング賞左腕のスネルから貴重な追加点を奪った。
昨季21勝、防御率1・89の成績を残した26歳左腕とは昨年5月18日以来の対決。初回1死二塁の好機はワンボールから内角低めの154キロ速球を逆方向へはじき返した。低い弾道の打球に左翼メドウズがスライディングキャッチで捕球したかに見えたが、滑り込んだ衝撃でボールはこぼれた。
1死一、三塁と好機を拡大した大谷は次打者プホルスの4球目に今季2盗塁目となる二盗に成功。2死からプエヨの左前適時打で2点目のホームを踏んだ。
大谷はここまで31試合に出場し、打率・281、8本塁打、26打点。前日13日は4打数4安打3打点でメジャーでは日本人初となるサイクル安打の偉業を成し遂げた。最近12試合で6本塁打をマークしている。