大谷 自己最速185キロ弾丸二塁打 15度目マルチ安打

 「エンゼルス-レッズ」(26日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「3番・指名打者」で出場し、四回の第2打席で右中間二塁打を放った。一回の左前打と合わせて今季15度目のマルチ安打を記録した。

 大谷のバットが火を噴いた。四回、先頭の打席。カウント1-1からほぼ真ん中の138キロスライダーを鋭く振り抜いた。右中間を真っ二つに割った打球の速度は115マイル(約185キロ)。昨年9月13日のマリナーズ戦で二塁打を放った際に記録した113・9マイル(約183キロ)を上回る自己最速打球となった。

 この日の相手先発はメジャー通算69勝のロアーク。17年WBC準決勝で日本を4回無失点に封じた右腕に対し、初回の打席はカウント1-2と追い込まれた後、ワンバウンドになるカーブをしっかりバットを止めて見送り、5球目、甘く入ったカーブを左前へ運んだ。

 この日の大谷は試合前に右肘手術後初めてブルペンに入り、投球練習を行った。昨季最後の登板となった9月2日のアストロズ戦以来、297日ぶりとなるマウンドから50%の力で43球。昨年10月1日の右肘手術からここまでの9カ月を振り返り、「キャッチボールもできない時期から比べたら、キャッチボールも楽しいし、今日みたいにまたひとつ段階が上がってブルペンで投げるのも楽しい。ちょっとずつ、いつの段階でも楽しいかなと思います」とにこやかに話した。

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