大谷 4度目の1試合3安打“曲打ち”で決勝点演出

 8回、左前打を放つ大谷
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 「エンゼルス5-1レッズ」(26日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「3番・指名打者」で出場し、3打数3安打1四球、1得点、1盗塁。今季4度目の1試合3安打で打率を・291とした。チームは3連勝で貯金1。

 ヘルメットが吹っ飛んだ。1-1の八回無死二塁。中継ぎ右腕イグレシアスにカウント1-2と追い込まれた大谷が内角低め、ひざ元の151キロ速球を左前へ運んだ。両腕をコンパクトにたたみ、左足を引きながらスペースをつくってスイングする“曲打ち”だった。

 大谷の技ありの1本で好機拡大。フレッチャーの内野安打で勝ち越しに成功すると、ボアがこの日2本塁打目となる8号3ラン。大谷は生還し、一挙4点を奪って試合を決定づけた。

 この日の相手先発はメジャー通算69勝のロアーク。17年WBC準決勝で日本を4回無失点に封じた右腕に対し、初回の打席はカウント1-2と追い込まれた後、ワンバウンドになるカーブをしっかりバットを止めて見送り、5球目、甘く入ったカーブを左前へ運んだ。

 四回は先頭で右中間二塁打。カウント1-1からほぼ真ん中の138キロスライダーを鋭く振り抜いた。右中間を真っ二つに割った打球の速度は115マイル(約185キロ)。昨年9月13日のマリナーズ戦で二塁打を放った際に記録した113・9マイル(約183キロ)を上回る自己最速打球となった。

 1-1の六回は1死走者なしから四球で出塁。後続のアップトンの初球にすかさず二盗に成功し、今季4個目の盗塁をマークした。

 この日の大谷は試合前に右肘手術後初めてブルペンに入り、投球練習を行った。昨季最後の登板となった9月2日のアストロズ戦以来、297日ぶりとなるマウンドから50%の力で43球。昨年10月1日の右肘手術からここまでの9カ月を振り返り、「キャッチボールもできない時期から比べたら、キャッチボールも楽しいし、今日みたいにまたひとつ段階が上がってブルペンで投げるのも楽しい。ちょっとずつ、いつの段階でも楽しいかなと思います」とにこやかに話した。

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