大谷、3安打2打点「アウトになった打席も大事にしたい」
「レッドソックス4-5エンゼルス、延長10回」(11日、ボストン)
エンゼルスの大谷翔平投手(25)は「3番・指名打者」で出場し、5打数3安打2打点。2戦連続、今季26度目のマルチ安打。7月30日以来、同7度目の1試合3安打以上で打率を・290とした。チームは延長十回の試合を制して連勝した。
敵地で競り勝ち、ワイルドカードでのプレーオフ進出を狙うレッドソックスに連勝した。前日に続き、チームに流れをもたらしたのは大谷だ。初回無死一、二塁の場面で右腕キャシュナーの内寄り低め154キロ速球を左前へはじき返し、満塁機を演出。先制点につなげた。
1点リードの二回2死満塁の好機には同じ右腕から中前適時打。初球、外角低めに落ちるチェンジアップをバットの先で拾い、最後は右手1本になりながらの技あり打で走者2人をホームへ迎え入れた。
同点の七回にはフルカウントから右のセットアッパー、バーンズの138キロ“スラーブ”を右寄りのシフトでがら空きになった三遊間へ打ち返す。今季7度目となる固め打ちでチームに勝利に貢献し、「ぞれぞれ(のヒットは)よかったんじゃないかなと思います」と話した。
この日はいずれも同点の五回と九回の打席で空振り三振。2つ目の三振は初球をファウルにした後、自信をもって見送った外角高めの球をストライクと判定されて追い込まれる不本意なもの。それでも大谷は「アウトになった打席ももちろん大事にしたいなと思ってますし、ヒットになった打席も大事にしたいなと思っています」と話した。
レッドソックス4連戦は連敗の後に連勝。「よかったと思います。勝てていい流れでホームに行けるんじゃないかなと思います」と、地元ファンの前での勝利に期待を込めた。