マー君 黒田超え6年連続2桁勝利 雄星との“初対決”で7回0封貫禄勝ち
「マリナーズ0-7ヤンキース」(27日、シアトル)
ヤンキースの田中将大投手(30)が7回3安打無失点、1四球7奪三振の快投で10勝目(7敗)を挙げた。106球、防御率は4・47。メジャーデビューから6年2桁勝利を挙げ、黒田博樹が10年から14年にドジャースとヤンキースでマークした5年連続を抜いて日本人最長記録となった。日米通じて初めて投げ合ったマリナーズの菊池雄星投手(28)は4回8安打5失点、3四球1奪三振で9敗目(5勝)。95球を投げて防御率を5・36とした。
初回にジャッジの先制2ランの援護を受けた後の立ち上がり。田中が2者連続空振り三振を含む三者凡退で波に乗った。二回は低めに集めた投球で3つの内野ゴロ。三回1死から四球で走者を背負ったが、後続を二ゴロ併殺に討ち取り、グラブをたたいた。
四回までノーヒットノーラン。窮地は五回だ。先頭シーガーに右翼線二塁打を許して偉業が消える。2死から三塁内野安打で一、三塁とされるも最後は8番ゴードンを宝刀スプリットで一ゴロ。七回も先頭ナルバエズの左翼線二塁打で得点圏に走者を置いたが、後続を断ってスコアボードに「0」を並べた。
106球の力投。直球、スプリット、スライダー、すべての球種をしっかり投げ分け、ア・リーグ西地区最下位の打線につけ入るスキを与えなかった。
一方、日米通じて初めて田中と投げ合ったメジャー1年目の菊池は三回までの2本の本塁打を浴びて5失点。四回は無失点に切り抜けたが、2死から単打と四球で窮地に陥るなど、ピンチの連続だった。
前回18日のブルージェイズ戦で9回2安打無失点の快投でメジャー初完封勝利を挙げた。中8日。満を持しての登板だったが、五回のマウンドに上がることはなかった。