マー君 日本投手初の6年連続2桁勝利!10~14年の黒田上回った
「マリナーズ0-7ヤンキース」(27日、シアトル)
ヤンキースの田中将大投手(30)が27日(日本時間28日)、日米通じて初めて実現したマリナーズの菊池雄星投手(28)との投げ合いを制して10勝目を挙げた。7回3安打無失点の快投で日本投手初の6年連続2桁勝利を達成。菊池は序盤で2本塁打を浴びるなど、4回8安打5失点で9敗目を喫した。
メジャーを舞台に実現した2年ぶりの日本投手先発対決。試合前のフィールドで菊池から帽子を取ってあいさつされた田中は「『よろしく』っていう会話はありましたけど、ゲームが始まって、そこの意識はなかったですね」と言い切った。
主砲ジャッジの先制2ランの援護を得て立った初回のマウンド。2者連続空振り三振で波に乗った。150キロ前後の直球とキレのあるスライダーとスプリットで凡打の山を築く。四回までノーヒットノーランの快投。女房役のロマインのリードを称えながら「自分の考えを持って首を振ったり、サイン通りに投げるにしても、しっかり意図を持って投げていた。それがうまくいった」と胸を張った。
メジャー1年目の菊池に貫禄を見せつけた7回零封。先頭に二塁打を許した五回と七回の投球を思い返し「一気にアウトが2つも3つも取れるわけではない。対じしている打者をどう抑えるかにフォーカスしながら、いい投球ができた」と満足感を漂わせた。
6年連続2桁勝利は黒田博樹が10~14年に積み上げた5年連続を上回る偉業とあって「日本人初というのはうれしく思う」と素直に喜ぶ。11月で31歳。楽天時代を含めると11年連続で達成した右腕は「マウンドに上がる限り、1試合でも多くいい投球をしていきたい」と気持ちを新たにした。