大谷「納得できるアウト少ない」9試合打率・100の現状を語る
「エンゼルス3-4レッドソックス」(1日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(25)が2試合連続でスタメンを外れ、六回に代打で四球だった。最近9試合は打率・100(30打数3安打、11三振)、0本塁打、0打点と結果が出ておらず、試合前のオースマス監督は気持ちの切り替えを目的に大谷をスタメンから外したことを認めつつ、「少し苦しんでいる」と話した。
今季の大谷は5月に右肘手術から復帰し、ここまで98試合に出場。代打15試合を除く全試合に3番で起用され、打率・289、16本塁打、54打点を残している。
しかし、8月は25試合、102打席で月間本塁打はメジャー移籍後最少の1本(負傷者リスト入りした月を除く)。特に20日のレンジャーズとのダブルヘッダー第2戦で3安打をマークして打率を・307とした後の9試合は・100(30打数3安打、11三振)、0本塁打、0打点と結果が出ておらず、大谷の魅力が半減している。
この日は試合前にブルペンに入り、捕手役を務めたオースマス監督に向かって直球のみ39球を投げた。投球後には取材に応じた大谷は現在の打撃について「自分のスイングができてない。できてる上での結果ならしょうがないのかなというのはあると思ってます」とし、「納得できるアウトが少ないのかなと思うので、そこじゃないかなと思いますね。そこ(納得できるアウト)が増えれば、必然的にいい結果が出るんじゃないかな、と。アウトは必ずあることなので、どういう形のアウトなのかっていうのは大事かなと思います」と心の内を明かした。
現在の打撃を象徴した試合は、延長15回の末に敗れた8月30日のレッドソックス戦だ。自己ワーストの8打数無安打&4三振。その試合の8打席で見た全28球のうち見送ったボールはわずか5球。23スイングのうちファウルが11球、空振りが8回もあった。大谷は具体的な試合には言及しなかったが、「打ちにいった時にファウルになったりとか、空振りが多くなってたりとかっていうところだと思う」、「高めに手が出たりというのはよくないのかなとは思いますね」と反省点を口にした。
打者専念で臨んだシーズン。自分のスイングができていないと感じることが「今季は比較的多いかなと思います」と話す一方で「こういうことも含めて実力なのかなと思ってるので、打てないのは技術がないということ。ただ単に引き出しがないので、よくなるまでに時間がかかったり(する)ということじゃないかなと思う。それは経験していくしかない。これがいい経験だったなと思えるような発見があればいいんじゃないかなと思ってます」。
指揮官は3日のアスレチックス戦でのスタメン復帰を明言している。残り24試合。さらなる進化のために大谷が試行錯誤を続ける。