マー君11勝目 ヤ軍7年ぶり地区V導いた!勝利の美酒「うれしい」
「ヤンキース9-1エンゼルス」(19日、ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手(30)が19日、本拠地ヤンキースタジアムで行われたエンゼルス戦に先発し、7回1失点の好投で11勝目を挙げ、チームを7年ぶりのア・リーグ東地区優勝に導いた。田中はメジャー6年目で自身初の地区優勝。
優勝マジックを1とし、勝てば地区優勝が決まる一戦で、田中は七回までソロ本塁打による1点に抑える堂々の投球だった。これまで通り打者一人一人、一球一球に集中。仲間と勝利の美酒でずぶぬれになり「長いシーズン戦っての結果なのでうれしい」と素直に喜んだ。
三回は先頭打者に安打を許したが、後続の3人を抑えた。「状態自体はそこまでいいとは思わなかった」というが、鋭いスプリットで補った。テンポの良い投球で本塁打以外は得点圏に走者を許さず、味方の援護を引き出した。
この日、18勝右腕のヘルマンがリーグの規定に抵触した疑いで制限リスト入りし、戦列を離れた。想定外の痛手で嫌な雰囲気が漂ったが、田中が吹き飛ばした。
ブーン監督は「スプリットがとても良かった。鋭かった。素晴らしいパフォーマンスで、試合を支配した。効果的な投球をした」と絶賛した。
レギュラーシーズンの登板はあと1試合か。「プレーオフの歓声はあんなもんじゃない」と勝負の10月を見据える。2009年以来のワールドシリーズ制覇を願う地元ファンに頼もしい姿を印象付けた。