マエケン、鮮やか火消しもチームは逆転負けで最終戦決着へ
「ナ・リーグ地区シリーズ・第4戦、ナショナルズ6-1ドジャース」(7日、ワシントン)
ドジャースの前田健太投手(31)は1-1の三回2死満塁のピンチをしのぐなど、1回1/3を投げて1安打無失点、2奪三振。今ポストシーズン(PS)は3戦連続無失点としたが、チームは逆転負けで2勝2敗となり、9日の本拠地での最終第5戦に臨む。
絶大なる信頼の表れだった。三回。ドジャースの先発左腕ヒルが四球から崩れて1点のリードを失い、なおも2死満塁のピンチを迎えると、ロバーツ監督は「リリーフ・前田」をコールした。
PS4試合で3度目の登板。ここまで2試合7者連続アウトに記録している右腕は迎えたケンドリックをカウント1-1から宝刀スライダーで三ゴロに仕留める。イニングまたぎとなった四回は2者連続三振の後、ボテボテの三塁への当たりがヒットになり、PS初安打を許したが、続くシャーザーを中飛に討ち取り、与えられた仕事を完遂した。
しかし、前田からバトンを受けたリリーフ陣が崩れた。3番手ウリアスが1死二塁からレンドンの適時打で勝ち越されると、2死一、三塁からマウンドに上がったバエズがジマーマンに3ランを浴びて流れを失った。
ドジャース打線はサイ・ヤング賞3回のシャーザーに対し、初回にターナーのソロで先制。二回も先頭シーガーの二塁打で好機をつくったが、追加点を奪えず、二回以降は3投手に封じられた。