ナショナルズ 下剋上4連勝で初のワールドシリーズ進出 MVPは36歳ケンドリック
「ナ・リーグ優勝決定シリーズ・第4戦、ナショナルズ7-4カージナルス」(15日、ワシントン)
ナショナルズが4連勝で05年の球団移転後初のワールドシリーズ進出を果たした。69年にカナダ・モントリオールを本拠地として創設された前身のエクスポス時代を含めると51年目で初となる。シリーズMVPは第3戦で3二塁打3打点をマークするなど、打率・333を残した36歳のベテラン二塁手ケンドリックが受賞した。
ナショナルズは初回に打者11人で一挙7点を奪う猛攻で主導権を握った。先発コービンは四回2死まで相手打線を無安打に抑える快投。四回2死からモリーナにソロ弾を浴び、五回にも3点を失ったが、5回を投げ切って12三振を奪う力投だった。六回以降は3人の継投でリードを守り切り、地元ファンの前で歓喜を爆発させた。
今季のナショナルズはナ・リーグ東地区2位ながらワイルドカードで2年ぶりにポストシーズンに進出。ブルワーズとのワイルドカードゲームで3点差をひっくり返して逆転勝ちすると、地区シリーズではナ・リーグ最多の106勝を挙げた西地区の覇者ドジャースを最終第5戦で延長戦の末に撃破。今シリーズでもナ・リーグ中地区1位をスウィープする下剋上で、初めてワールドシリーズに駒を進めた。
ア・リーグ優勝決定シリーズは第3戦でアストロズがヤンキースに4-1と快勝し、2勝1敗とした。