ヤンキース壮絶に散る 守護神チャプマンがサヨナラ被弾 田中も悔しい敗退

ヤンキースのチャプマン
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 「ア・リーグ優勝決定シリーズ・第6戦、アストロズ6-4ヤンキース」(19日、ヒューストン)

 ヤンキースが壮絶に散った。2点を追う九回1死からラメイヒューの2ランで同点に追いついたのも束の間、守護神チャプマンが九回2死一塁からアルトゥーベにサヨナラ2ランを被弾。シリーズ2勝4敗となり、09年以来、10年ぶりワールドシリーズ進出はならなかった。シリーズMVPにはアルトゥーベが選ばれた。アストロズは17年以来2年ぶり2度目のワールドチャンピオンを目指し、球団初栄冠に向かってワイルドカードから勝ち上がったナショナルズと22日(日本時間23日)から激突する。

 背水の陣で臨んだ前日の第5戦を制して望みをつないだヤンキース。敵地に乗り込んだこの日は、ブルペンデーで中継ぎのグリーンが先発した。ここまで同シリーズ3試合で防御率4・91の右腕は、先頭スプリンガーを空振り三振に斬ったが、2死一、二塁から元DeNAのグリエルには初球、甘く入った154キロ直球を左翼席へ運ばれて3点を失った。

 本拠地で3点リードの展開は50勝無敗と圧倒的な強さを誇るアストロズ。しかし、ヤンキース打線はここから奮起する。二回1死二塁からサンチェスの中前適時打で1点を返すと、四回にはアーシェラが2番手ウルキディから右中間ソロで1点差に詰め寄った。

 六回には1死一、二塁の逆転機を迎えるも、ガードナーのライナー性の打球が右翼手レディックのダイビングキャッチに阻まれるなど、敵軍の好守に流れをつかむことができず。しかし、2-4の九回1死一塁からラメイヒュ-が抑えのオスーナに対し、カウント2-2からの10球目、外角151キロカットボールを逆方向へ起死回生の一発。右翼手スプリンガーが懸命に伸ばしたグラブの先を打球が抜けた。

 ところが、ヤンキースの守護神チャプマンが九回2死一塁で迎えたアルトゥーベにカウント1-2から投じた高めのスライダーを左翼席へ運ばれ、万事休す。打球の行方を見届けた左腕はマウンド上で薄ら笑いを浮かべた。

 ヤンキースの田中はこの日は登板機会なし。シリーズ第1戦で6回1安打無失点の快投を見せたが、中4日で臨んだ第4戦は6回途中4失点でチームに勝利をもたらすことはできなかった。最終第7戦の登板の可能性があっただけに悔しい終戦となった。

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