崖っぷちナショナルズ、5回に再逆転 バーランダーから2発
「ワールドシリーズ・第6戦、アストロズ-ナショナルズ」(29日、アストロズ)
崖っぷちのナショナルズが球団史上初のワールドチャンピオンへ意地を見せた。1点を追う五回1死からイートンが同点ソロを放つと、2死からはソトがシリーズ3本目となる本塁打を右翼2階席上段へ豪快に放り込み、逆転に成功した。
背水の陣で敵地に乗り込んできたナショナルズが反撃に転じたのは1-2の五回だ。1死走者なしから2番イートンがバーランダーの高めに浮いたスライダーを右翼席へ弾丸ライナーで運んで同点にすると、21歳の4番ソトがカウント3-1から内角高めの154キロ直球を完璧に捉える。飛距離126メートルのムーンショットは逆転弾となって右翼2階席上段に消えた。
シリーズ3勝2敗でアストロズの本拠地ヒューストンに舞台を移して行われた第6戦。シリーズ第2戦と同じバーランダー(アストロズ)とストラスバーグ(ナショナルズ)が先発した試合はいきなり動いた。
背水の陣のナショナルズは6日前の第2戦で攻略しているバーランダーに対し、初回、先頭ターナーがビデオ裁定による三塁内野安打で出塁。続くイートンが三塁側へセーフティー気味の犠打で1死二塁として打点王のレンドンにつなぐ。リーグ打点王は内野陣のシフトの逆を突き、がら空きになった二塁ベースの右へ打球をはじき返して中前適時打。1点を先制した。
しかし、ホームでの第1、2戦を落としながら敵地で3連勝を飾ったアストロズも負けてはいない。先頭スプリンガーが初球151キロ直球を左翼フェンス直撃打で二塁を陥れる。暴投で三塁に進むと、アルトゥーベのレフトへの犠牲フライであっさり同点に。ブラントリーが三振に倒れた後、4番ブレグマンが2ボールからド真ん中の152キロを左翼席へ豪快に運び、一時は勝ち越しに成功した。