ナショナルズ初制覇!創設51年目で世界一 本拠全敗は史上初
「ワールドシリーズ・第7戦、アストロズ2-6ナショナルズ」(30日、ヒューストン)
ナショナルズ(ナ・リーグ)がアストロズ(ア・リーグ)に逆転勝ち。4勝3敗で1969年創設の前身エクスポズ時代を通じて初制覇した。ワイルドカードからの頂点は2014年のジャイアンツ以来。最優秀選手には2勝を挙げたストラスバーグが輝いた。ワールドシリーズで本拠地チームが全敗するのは史上初めてとなった。
球団創設から51年目で、ナショナルズがついにワールドシリーズ(WS)初優勝を果たした。マルティネス監督は「どんな時も諦めなかった選手たちを誇りに思う」と感無量の面持ちだ。
2点を追う七回、打点王レンドンのソロで反撃ののろしをあげる。四球の走者を置いてケンドリックが逆転2ランを放ち「みんなの気持ちが一つであり続けた」と、チーム一丸の戦いを強調した。
今季は元リーグ最優秀選手のハーパーの移籍などで戦力ダウン。シーズン序盤は借金生活を強いられ、監督更迭のうわさも流れた。そこから立て直し、ワイルドカードでプレーオフに滑り込んだ。原動力は強力な先発投手陣と、リーグ最多タイの116盗塁、同2位の873得点を記録したつなぐ打線だった。
WSでも地元ワシントンで3連敗して追い込まれたが、敵地で連勝して頂点に。首と背中の痛みで第5戦の先発を回避したシャーザーは5回2失点と踏ん張り「お互いを信じ、みんながやるべきことをやったんだ」と興奮していた。