MLB最優秀監督は激戦 史上初プロ経験なしのシルト監督が7点差で受賞
大リーグの最優秀監督賞が12日(日本時間13日)、発表され、ア・リーグは就任1年目のツインズのロッコ・バルデリ監督(38)が、ナ・リーグは昨季途中からカージナルスを率いるマイク・シルト監督(51)が初めて受賞した。
元外野手のバルデリ監督は、史上7人目の就任1年目で100勝超えとなるシーズン101勝を挙げ、チームを9年ぶりの地区優勝に導いた。
ア・リーグで新人監督が選出されるのは15年のジェフ・バニスター監督(レンジャーズ)以来、史上2人目の快挙。ツインズからの選出は17年のポール・モリター以来、2年ぶり4人目となった。
プロ経験なしに指導者の道に進んだシルト監督は、昨季途中にマシーニー監督の解任を受け、監督代行として41勝28敗の好成績を残した。今季は91勝を挙げ、球団4年ぶりの地区優勝を果たした。カージナルスから選出されるのは02年のトニー・ラルーサ監督以来、17年ぶり3人目。
最優秀監督は全米野球記者協会(BBWAA)に所属する会員の中から選ばれた各リーグ15人、合計30人が3名連記で投票。1位5点、2位3点、3位1点として合計点で決定する。
バルデリ監督は1位票が次点のアーロン・ブーン監督(ヤンキース)と同じ13人だったが、2位票で4人上回り、10ポイント差で栄冠。一方のシルト監督は1位票は10人で次点のクレイグ・カウンセル監督(ブルワーズ)より3人少なかったが、14人から2位票を集め、わずか7ポイント差での受賞となった。