レンジャーズ 巨人・山口の移籍消滅? サイ・ヤング賞右腕クルバー獲得
米大リーグ、レンジャーズがインディアンスとのトレードでデライノ・デシールズ外野手(27)とエマニュエル・クラセ投手(21)を放出し、サイ・ヤング賞2回の右腕コーリー・クルバー投手(33)を獲得した。15日(日本時間16日)、両チームから発表された。
クルバーは14年と17年にサイ・ヤング賞を受賞。今季は右腕に打球を受けて骨折し、わずか7試合2勝に終わったが、18年に20勝をマークするなど、先発に定着した13年以降は2桁勝利を5度記録している。メジャー通算成績は98勝58敗、防御率3・16。
今オフのレンジャーズは積極的に先発投手を補強。ここまでツインズからFAになった昨季13勝の右腕ギブソン、ブルワーズからFAになった昨季12勝右腕ライルズの獲得に成功している。チーム内には昨季16勝の右腕リンと同14勝の左腕マイナーの2本柱がおり、クルバーの加入でメジャー屈指の強力ローテーションが完成した。
レンジャーズは巨人からポスティングシステムを使って、米球界移籍を目指している山口を高く評価していたが、先発陣に実績のある右投手4人がそろったことで獲得に動く可能性は極めて低くなった。
また、クルバーを巡っては先発陣強化が急務の大谷所属のエンゼルスもトレードを画策していたとも伝えられていたが、方針転換を強いられることになりそうだ。