レッズ・秋山の起用法 米メディアの読み「1番か2番」「5人で外野3枠争う」
米大リーグ、レッズは6日(日本時間7日)、西武から海外FA権を行使した秋山翔吾外野手(31)と3年2100万ドル(約22億8000万円)で合意したと発表した。背番号「4」。チームは1882年に創設されたメジャー最古の球団の一つで日本選手がメジャー契約を結ぶのは史上初。これでメジャー全30球団に日本選手が在籍したことになる。8日(同9日)に本拠地グレートアメリカン・ボールパークで入団会見が行われる。
球団の発表を報じた大リーグ公式サイトは「4月16日に32歳になるアキヤマは西武ライオンズでの9シーズンで生涯打率・301を残し、過去5年連続でパシフィックリーグのオールスターチームに選出されている。左打ちの打者は過去3年で平均23本塁打をマーク。2015年にはシーズン216安打の日本プロ野球記録を樹立した」などと経歴を紹介。打順については「高い出塁率を記録してきた秋山がMLBでも同じように成功できれば、確実なリードオフマンか2番打者になるだろう」とした。
また、守備位置については「外野両翼で起用されることになりそうだ」としながら正中堅手のセンゼルが右肩手術からの復帰を目指していることから「シンシナティにとっては信頼できる中堅手」とも評し、中堅手候補であることを示唆した。
地元紙「シンシナティ・エンクワイア-」は、秋山の守備力について「レッズは外野すべてを守ることができる選手として見てきた」と評価。キャンプでセンゼル、ウィンカー、アキーノ、アービンの5人が「3つの先発出場枠を争うことになるだろう」と予想。「レッズは外野手の出場機会を見つけるための答えを出さなくてはいけない。メジャー経験の長い選手はだれもいないが、それぞれがもつ長所ははっきりしている」と伝えた。
外野手候補5人の昨季の成績は以下のとおり。
▽ニック・センゼル(24歳、右打ち、19年メジャーデビュー)104試合(中堅92試合)、打率・256、出塁率・315、長打率・475、12本塁打、42打点、14盗塁
▽アリスティーデス・アキーノ(25歳、右打ち、メジャー通算57試合)56試合(右翼54試合)、打率・259、出塁率・316、長打率・576、19本塁打、47打点、7盗塁
▽ジェシー・ウィンクラー(26歳、左打ち、メジャー通算249試合)113試合(左翼72試合、中堅21試合、右翼18試合)、打率・269、出塁率・357、長打率・473、16本塁打、38打点
▽フィル・アービン(27歳、右打ち、メジャー通算200試合)94試合(左翼61試合、中堅25試合、右翼17試合)、打率・271、出塁率・331、長打率・466、7本塁打、23打点
▽秋山翔吾(31歳、左打ち、NPB通算1207試合)¥段落¥143試合、打率・303、出塁率・392、長打率・471、20本塁打、62打点、12盗塁