レッドソックス、サイン盗みの首謀者コーラ監督の解任発表 MLBの処分待たずに決断
米大リーグ、レッドソックスは14日(日本時間15日)、アレックス・コーラ監督(44)の解任を発表した。
同監督は大リーグ機構が前日13日に発表したアストロズのサイン盗みに関するレポートの中で同チームのベンチコーチを務めていた17年にリーグが禁じている映像解析によるサイン盗みを行ったと報告されていた。
レッドソックスの監督に就任した18年にも同様の手口を使っていた疑いがもたれており、現在、MLBが調査、近日中に処分が発表される見込みだ。すでにアストロズのヒンチ監督とルノーGMは今季の職務停止(処分発表後に球団が解任)処分を受けており、コーラ監督への厳罰は避けられない状況の中、球団が先手を打った格好となった。
レッドソックスはこの日、発表した声明の中で、ヘンリー筆頭オーナー、ワーナー・チェアマン、ケネディCEO、そして、コーラ監督の4人が集まり、前日のMLBのレポートについて話し合ったことを明かし、「アレックスがこのままチームの指揮を執り、前に進んでいくことはできないだろうと判断し、双方合意の上、たもとを分かつことになりました」と、解任に至った経緯を説明した。
MLBはアストロズに対し、17年と18年の一時期にリーグが禁止する手法でサイン盗みをしていた事実があったとして、罰金500万ドル(約5億5000万円)と、今年と来年のドラフト1巡目と2巡目の指名権はく奪の処分を発表。レッドソックスへの処罰も必至と見られている。
コーラ氏は17年にアストロズのベンチコーチとして球団初のワールドシリーズ制覇に貢献した後、18年にレッドソックスの監督に就任。1年目でシーズン108勝を挙げて地区優勝、さらにワールドシリーズも制した。昨季は84勝78敗で地区3位に沈み、ポストシーズン進出を逃した。