マエケン、大騒動“サイン盗み問題”に言及「かわいそうな監督も…」打者擁護の意見も
ドジャースの前田健太投手が17日、都内で取材に応じ、大リーグのサイン盗み問題について言及した。投手として不正を徹底的に排除しようとするMLBの姿勢は歓迎。「そういうのがなくなるのはピッチャーとしてはうれしい。サインがばれたら打たれる確率は上がりますし」と語った。一方で、「言い訳になるし、バッターが(球種を)張っていた可能性もある。それを言い出したらバッターに失礼。実力で打っているバッターもいる」と、打者を擁護する意見も述べた。
17年にワールドシリーズを制覇したアストロズが電子機器を使って捕手のサインを盗み、ベンチからバットケースやゴミ箱をたたくなどして伝達していたという同問題。右腕は同シリーズ第5戦で登板し、アルトゥーベに痛恨の同点3ランを被弾した。チームは壮絶な打撃戦の末に痛い敗戦を喫したが、アルトゥーベについても「いいバッターなのは事実。他(被弾以外)は抑えている。全部は打たれてないので」と、批判的な意見は述べなかった。
一連の問題に関わったアストロズのA・J・ヒンチ監督、レッドソックスのアレックス・コーラ監督、さらに昨年11月に就任したばかりのメッツのカルロス・ベルトラン監督も解任。大騒動となっており「かわいそうな監督もいます。メッツの監督になってこれからという時に…」と、苦笑いした。
この日は都内のIWA ACADEMYで、自主トレを公開。サイバーダイン社が開発した装着型サイボーグ「HAL」を使用して、トレーニングに励んだ。