米大リーグ、カブスのダルビッシュ有投手（３３）が１１日、米国からユーチューブ動画を投稿し、亡くなった野村克也さんとの思い出や感謝を語った。

　米アリゾナで夕方に、訃報を伝えるニュースをみて、動画を配信。日本ハム時代、楽天監督だった野村さんについて、「厳しい方という印象で、昔のプロ野球の監督と思ってましたが、楽天監督としてのボヤキ、試合後のコメントがおもしろく、すごく楽しみにしていました」となつかしんだ。

　野村さんに声をかけられ、話をする機会があったという。「たまに声かけていただけるんですが、やさしい言葉でした」と明かした。

　ダルビッシュは日本時代は、死球を与えた時は打者に対して、帽子を取ってわびる形式的な方法ではなく、一塁に行った打者を見続けて、目を合わせて謝罪するようにしていたという。

　「味方に言われたこともありませんし、褒められたいからやってたわけでもないんですが、あるとき記事で、野村さんが僕の話をして『ダルビッシュはずっと（目が合うまで）待ってる』と。相手の監督が。すごい方だなと思いました」と明かした。

　「人間観察がたけていて、データだけでなく、いろんな見たものを野球に落とし込んでいるんだなと感じました」と振り返った。