大谷翔平 新打法で狙って柵越え140メートル 打撃コーチ「自己分析に長けている」

 新フォームで打撃練習をする大谷(撮影・小林信行)
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 「エンゼルス春季キャンプ」(16日、テンピ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(25)は4日連続でフリー打撃を行い、今キャンプ最多の44スイングで推定140メートルの一発を含む5本の柵越えを放った。

 一発必中。狙い澄ました一振りは右翼フェンスを軽々と越え、後方に建つ球団施設の屋上に着弾した。打撃投手は思わず手を叩き、同僚たちが驚きの声を上げた完璧な一撃。飛距離推定140メートルの圧巻の一発だった。

 昨季までのノーステップ打法ではなく、右足を上げる新フォームに取り組んでいる。バットを構えた時のグリップ位置、右足の上げ幅、右足を着地した時のグリップ位置、ボールに対するバットの入り方などを練習の合間に確認。水原通訳がスマホで撮影した自身のスイングの映像を入念にチェックした。

 連日、打撃ケージのそばで大谷の打撃を観察しているジェレミー・リード打撃コーチは右肘と左膝の術後のリハビリを終えて今キャンプに臨んでいる大谷について「すべて順調に進んでいる。体の状態は万全に見える。それが一番。落ち着いているし、自信をもってやっているように見える」と話す。

 打撃フォームの改造には「打者は室内ケージやフリー打撃ではいろんなことを試している」と同コーチ。「彼は自己分析に非常に長けている。実戦の中で気付くことがたくさん出てくるだろう」と話した。

 この日はフリー打撃の後は投手陣に加わってキャッチボール。助走をつけるなどして約50球を投げた。全体練習後はジムで筋力トレーニング、さらには室内ケージでバットを振り込むなど、鍛錬に努めた。

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