大谷翔平の同僚トラウト、サイン盗みアストロズに怒り「選手に処罰なしは納得いかない」

サイン盗みのアストロズに怒りをにじませたトラウト(撮影・小林信行)
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 「エンゼルス春季キャンプ」(17日、テンピ)

 大谷翔平投手(25)が所属するエンゼルスの主砲、マイク・トラウト外野手(28)が17日(日本時間18日)、ワールドシリーズを制した17年に電子機器を使ってサイン盗みをしていたアストロズの選手たちを非難。「選手に何の処罰もないのは納得いかない」などと怒りを爆発させた。

 すでに始動しているバッテリー組に野手が合流したキャンプ初日。練習前に取材に応じた主砲が静かな口調に怒りをにじませた。

 取材陣から「アストロズ」の単語が出た瞬間、思わず苦笑いを見せると、開口一番、「野球にとって悲しい出来事だ。辛い」と苦しい胸の内を吐露。「彼らは不正をした。選手たちに何の処罰もないのは納得いかない。あれは選手主導で行われたもの。最悪だよ。あれが選手の野球人生に影響を与えたからね。職を失った選手がたくさんいる。大変なことだ」と続けた。

 さらに「打席の中で何を投げてくるか分かったらめちゃくちゃ楽しいだろうね」と皮肉たっぷりに言い放ち、報道陣を笑わせた後、「多くの人たちが彼らをリスペクトする気持ちをなくしてしまった」と寂しそうに言った。

 サイン盗みをしたシーズンに球団初のワールドチャンピオンに輝いたアストロズ。不正発覚から1カ月以上が経過した今も「タイトルをはく奪しろ」という意見があることにトラウトは「リングやトロフィーを取り上げるのは酷だと思う。でも、選手たちは何か処罰を受けるべきだと思う。それが何かは僕には分からないが、ああいう不正をしておいて何もなし、というのは悲しすぎる」と話した。

 大リーグ機構の調査により不正行為が判明した後、アストロズの親しい選手たちから連絡を受けたことを明かしたトラウト。「野球選手として厳しいオフシーズンだった。これで大リーグが浄化され、これから僕たちが野球の素晴らしさをプレーで見せていくしかない」と自分自身に言い聞かせるように話した。

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