大谷、12打席7三振 指揮官は楽観視「考えすぎないように。すぐによくなる」
「オープン戦、エンゼルス2-0マリナーズ」(4日、アリゾナ・テンピ)
エンゼルスの大谷翔平投手(25)は「4番・指名打者」で出場し2打数無安打だった。初回の打席は遊ゴロ(遊失)、三回は空振り三振。
1日のホワイトソックス戦以来、3日ぶりに出場した大谷は初回2死一塁の打席は、右腕ダンに遊ゴロ。1ボールから低めの148キロ速球を空振りした後、見送った内角低めの129キロカーブをストライクと判定されて追い込まれる。続く外角低めの速球をカット気味に左方向へファウル、さらに内角速球を一塁方向へファウルにし、ボール1つを挟んでカウント2-2。7球目、内角高めの150キロを打って出たが、二塁ベース右側に弾んだ打球はあらかじめ右へシフトしていた遊撃手の正面。捕球ミスで送球をちゅうちょする間に一塁を駆け抜けた。
三回の第2打席は左腕ギルボーに空振り三振。初球、外角低めの148キロ速球をファウルにした後、内角低めに外れる速球、外角低めに外れるスライダーを見送ってカウント2-1。4球目、見送った内角低めの135キロスライダーをストライクと判定されると思わず、首をかしげる仕草を見せた。前打席同様、見逃しストライクで追い込まれると、最後は外角低めの146キロ速球にバットは空を切った。
大谷はここまでオープン戦5試合に出場し、打率・100(10打数1安打)、2四死球、7三振。この日の2打席同様、自信をもって見送った球をストライクと判定されて追い込まれて三振するケースが目立っている。
マドン監督は「まだタイミングが合っていない。それがすべて」と大谷の現状を分析。今キャンプ最多となる13本の柵越えを放った前日のフリー打撃の合間に「考えすぎないように。投手の手から離れるボールに集中するように」とのアドバイスを送ったことを明かし、「それが今の彼に必要なすべて。そうすれば、すぐにとてもよくなる。タイミングに関しては彼だけでなく、他の打者も同じような兆候が見える。本当にいい打者は、球を見ることよりも先に自分が取り組んでいることを考えてしまうものだから」と話した。