大谷がスランプに 5戦10の1…7三振 マドン監督が助言「考えすぎるな」
「オープン戦、エンゼルス2-0マリナーズ」(4日、テンピ)
エンゼルスの大谷翔平投手(25)は4日、アリゾナ州テンピでのマリナーズとのオープン戦に「4番・指名打者」で先発出場し、2打数無安打、1三振だった。オープン戦はここまで5試合で10打数1安打。打率は1割ちょうどまでに下がった。試合はエンゼルスが2-0で勝った。
オープン戦5試合で打率・100、2四死球、7三振。大谷はこの日の2打席同様、自信を持って見送った球をストライクと判定され、追い込まれて三振するケースが目立っている。
初回2死一塁の打席は、右腕ダンに遊ゴロ。1ボールから低めの148キロ速球を空振りした後、見送った内角低めのカーブをストライクと判定されて追い込まれる。7球目、内角高めの150キロを打って出たが、二塁ベース右側に弾んだ打球はあらかじめ右へシフトしていた遊撃手の正面。捕球ミスで送球をちゅうちょする間に一塁を駆け抜けた。
三回の第2打席は左腕ギルボーに空振り三振。前打席同様、見逃しストライクで追い込まれると、最後は外角低めの146キロ速球にバットは空を切った。
マドン監督は「まだタイミングが合っていない。それがすべて」と大谷の現状を分析。今キャンプ最多となる13本の柵越えを放った前日のフリー打撃の合間に「考えすぎないように」とのアドバイスを送ったことを明かし、「それが今の彼に必要なすべて。そうすれば、すぐにとてもよくなる。タイミングに関しては他の打者も同じような兆候が見える。本当にいい打者は、球を見ることよりも先に自分が取り組んでいることを考えてしまうものだから」と今後の復調に期待した。