雄星 3回無安打5K!三つの球種操った 新球・速いカーブ決め球に
「オープン戦、マリナーズ0-3パドレス」(5日、ピオリア)
マリナーズの菊池雄星投手(28)はパドレス戦に先発し、3回を無安打無失点、5三振2四球だった。ブルージェイズの山口俊投手(32)はフィリーズ戦で2-1の三回から2番手で登板し、2回1/3で3本塁打を含む5安打4失点だった。
マリナーズの菊池が投げるたびに、歓声は大きくなった。3回を無安打に封じ、奪った三振は五つ。最後の対戦相手となった昨季20本塁打のプロファーを、今年から取り入れた速いカーブで見逃し三振に仕留め、ベンチに下がる時、この日一番の声援が飛んだ。
「三つの球種で三振を取れるとすごく幅が広がる。収穫の多い試合でした」と満足げだった。計48球のうち直球は16で、96マイル(約154キロ)以上も。150キロ前後で小さく鋭く動くスライダー、約140キロの速いカーブとともに自在に操った。
パドレスの主力級に重圧をかけ、バットの芯で捉えられた当たりはなかった。公式戦に取っておきたいような内容だった。
2四球と立ち上がりの制球難も投球中に自ら立て直した。「初回に力みからすごくばらついた球もありましたけど、そこを修正できたのが大きかった」と自信を膨らませた。
投げるたびに状態を上げる2年目の菊池に、サービス監督は「オフに取り組んできたことが実を結んでいる」と目を細めた。