大谷翔平、右足を上げた理由「両極端をやってみるのは大事」
「オープン戦・エンゼルス4-4ロイヤルズ」(6日、アリゾナ・テンピ)
エンゼルスの大谷翔平選手(25)は「4番・指名打者」で出場し、2打数無安打1四球だった。二回の打席は四球、三回は見逃し三振、六回は二ゴロだった。オープン戦6試合の成績は打率・083(12打数1安打3四死球)。15打席で8三振。好調とは言い難い数字が並ぶが、試合後の大谷の表情は明るかった。
大谷が日本ハム時代のように、右足を上げる打撃フォームを披露したのは、2月13日のことだ。昨年9月の左膝手術後、初のフリー打撃。右中間へ推定130メートルの一撃を放つなど、25スイングで5本の柵越えを放ってみせた。その後の打撃練習でも右足を上げてスイング。オープン戦初戦となった25日のレッズ戦の第1打席でも“新フォーム”を試した。
しかし、2戦目以降は右足を上げることなく、すり足気味にわずかに動かすだけ。出場6試合目となったこの日も昨季までのノーステップ打法に近い形で打席に立った。
「(右足を上げる打ち方は)元々は練習の一環でやってたので、その中でタイミングというか、(球との)距離感を取る一つの練習方法として。やっぱり1個のこと(打ち方)だけをやっているとそれに慣れてしまうので、どちらかに(感覚が)振られないためにも両極端なことをやってみるっていうのも、中立を保つ上ではすごく大事だったりする。それはシーズン中でも同じ。なので、シーズン中でも練習と試合、全然違う打ち方をしたりします。調整の一環ですけどね」
フォームを戻した後は結果が出ていないが、本人に焦りはない。「見え方は、きょうはよかった。構えている段階のピッチャーの見え方はよかったかなと思います」。約3週間後に迫った開幕戦に向けて手応えを口にしていた。